ロボアドバイザーサービスを提供するWealthNavi(ウェルスナビ)・FOLIO・SUSTEN(サステン)の運用実績を記録していきます。
WealthNaviは、業界最大手、FOLIOは高度なラーニングメソッドを活用したAIを利用、SUSTENは特徴的な手数料体系から選択をしました。
それぞれの特徴もまとめていますので、ぜひご覧ください。
ロボアドバイザーとは?
ロボアドバイザーには以下の二種類があります。
- アドバイス型:資産運用のアドバイスを提供
- 投資一任型:上記に加え、実際に投資家にかわり運用を行う
簡単な質問に答えることで、リスク選好を判断し商品を選定してくれることや取引を自動でおこなってくれることなど、投資初心者や忙しくて投資をすることのできない層から注目されています。
アドバイス型
一般的に、自身の年齢(≒投資予定期間)、年収、余剰資金の有無、リスク選好度などを図る複数の質問から資産運用に適したポートフォリオの提案などをします。
実際の売買や市況に応じたポートフォリオのリバランスなどは自分で行うことになります。
アドバイスのみの利用については、無料でできることが多く、自分の考えや判断を加えた投資がしやすいため、投資経験者に向いているといえます。
SBI-ファンドロボなどがあり、投資信託を選択するのに役立ちます。
出所:http://apl.morningstar.co.jp/webasp/sbisec/robo/
- お客さまのこだわりポイントをお伺いし、数多くある投資信託の中から、自分にぴったりの1本を探す今話題のロボアドサービスです。
- 資産運用の第一歩としてふさわしい優秀な運用実績を持つ投資信託をご案内します。
- 世界No.1の投資信託評価機関であるモーニングスター社の最新評価データを元に商品選定をします。
5つの質問に答えるとおすすめの運用スタイルを提案してもらえ、
投資したい地域やカテゴリーを選択すると、
数多くある投資信託の中から、3つ程度のおすすめが提案されます。
投資一任型
投資一任型は、アドバイス型の内容に加えて、実際に売買やリバランスなども自動で行ってくれます。
リスク選好度などを設定してしまえば、あとはすべて自動で運用をしてくれますが、売買や運用に関する手数料がかかります。
投資一任型のロボアドバイザーでは、WealthNavi(ウェルスナビ)が業界で有名です。
ロボアドバイザーは利用する価値があるのか?
WealthNavi(ウェルスナビ)の運用実績からもわかるように、利用価値は十分にあると思います。
ただ、利用するのであれば投資一任型がよいと思います。
アドバイス型は簡単な複数の質問に回答するとおすすめの投資信託が提案されるものですが、これはそこまで難しいアルゴリズムを使っているわけではないでしょう。
おすすめされる投資信託は、ほぼ運用年数とリスク選好に応じて決定されるだけであるならば、自分でいくつかのポイントを絞って投資信託を選ぶのもそこまで難しいことではないので、活用する意味は小さいと考えています。
本当に初心者が投資信託を買おうとしている時に、活用する、といった程度ではないでしょうか。
一方で、投資一任型は自動で売買を行い、資産の増減に応じてリバランスを行い、最適ポートフォリオを維持するなど売買にかかる手間を代行してくれる点で利用価値が高いと考えています。
投資一任型ロボアドバイザーの主なメリットとリスク
メリット
全自動で運用を任せられること、これに収れんされると思います(特定口座がある、入出金がすぐできるなどは普通の投資でもあることですし、ロボアドのメリットとは感じないので割愛しました)。
投資の知識が必要ない
投資の知識がなくても、リスク許容度を設定すれば、それに応じてロボアドバイザーが最適なポートフォリオを提案し、全世界へ分散投資ができます。
運用に手間がかからない
ポートフォリオが決まった後は自動で売買してくれますし、ポートフォリオのバランスが崩れれば自動でリバランスもしてくれます。
リスク
最も大きなポイントは手数料に関することと思います(元本割れのリスクや投資知識が身につかないなどもあるようですが、こちらも当たり前のことなので割愛しました)。
手数料が高いため将来的な利益額が小さくなる可能性がある
サービスを提供している会社の利益の源泉なので当然と言えば当然ですが、運用の手数料が、自分で投資信託を購入するよりも高いケースが多いです。
長期運用をする投資信託を選ぶ際のポイントのひとつとしては、信託報酬の低い商品が有利とされてています。
信託報酬は概ね0.5%~2%程度となり、大型の成長株の投資信託では信託報酬の中央値が1.57%、上位20%は信託報酬0.54%、下位20%が信託報酬1.73%というデータがあります(日本株ファンドの実質信託報酬(中央値) 2017年3月末)。
自分も保有している三井住友TAM-世界経済インデックスファンドは信託報酬は0.55%、信託財産留保額は0.1%です。
一方で、ロボアドバイザー大手のWealthNavi(ウェルスナビ)では、預かり資産に年率1%の手数料がかかります。
0.5%なので大した違いに感じないかもしれませんが、20年や30年などの長期で考えると無視できない大きな金額になります。
投資信託の信託報酬などの手数料とロボアドの手数料などとを比べて、長期運用でのトータルリターンがどうなるか、というところが判断のポイントになるかと思います。
比較するロボアドバイザーサービス
今回の比較ではWealthNavi(ウェルスナビ)、FOLIO、SUSTEN(サステン)の3つのサービスを比較していきたいと思います。
今回、この3つのサービスを選んだ理由は、WealthNavi(ウェルスナビ)は業界最大手、FOLIOは高度なラーニングメソッドを活用したAIを利用している様子、SUSTEN(サステン)は特徴的な手数料体系があることから選択をしました。
なお、ロボアドバイザーサービスを提供する企業は預かり資産残高ベースでは、WealthNavi(ウェルスナビ)、お金のデザイン、楽天証券、マネックス、FOLIOの順となっております。
FOLIOとSUSTENに、2022年9月にそれぞれ100万円入金をして、とりあえずは毎月各20~30万円ずつを1年ほど積み立てて、運用成績を見ていきたいと思います。
WealthNavi(ウェルスナビ)
過去4年間の運用設定・成績については以下の記事でまとめておりますので、ご参照ください
積立金額、開始時期など、完全な比較にはならないですが、参考として運用成績を載せておこうと思います。
FOLIO
SUSTEN
運用実績公開(まとめ)
時期 | WealthNavi | FOLIO | SUSTEN |
---|---|---|---|
2023年7月 | ¥5,409,855円 (+35.25%) | 5,256,756円 (5.14%) | 4,666,455円 (+1.44%) |
2023年6月 | ¥5,334,615円 (+35.40%) | 4,816,241円 (4.70%) | 4,282,251円 (+1.96%) |
2023年5月 | 4,953,184円 (+27.66%) | 4,309,342円 (2.60%) | 3,843,722円 (+1.15%) |
2023年4月 | 4,746,424円 (+24.25%) | 3,838,144円 (1.00%) | 3,430,805 (+0.91%) |
2023年3月 | 4,758,417円 (+26.55%) | 3,416,593円 (0.49%) | 2,982,543円 (-0.58%) |
2023年2月 | 4,682,350円 (+26.55%) | 3,012,747円 (+0.42%) | 2,621,407円 (+0.82%) |
2023年1月 | 4,454,664円 (+22.38%) | 2,558,938円 (-1.58%) | 2,183,375円 (-0.76%) |
2022年12月 | 4,450,199円 (+24.31%) | 2,181,723円 (-0.84%) | 1,800,932円 (+0.05%) |
2022年11月 | 4,456,965円 (+26.62%) | 1,825,212円 (+1.40%) | 1,369,152円 (-2.2%) |
2022年10月 | 4,257,010円 (+23.03%) | 1,389,525円 (-0.75%) | 972,871円 (-2.71%) |
2022年9月 | 4,296,304円 (+26.36%) | 1,000,000円 (+0%) | 1,000,000円 (+0%) |
※運用を開始した8日前後の数値をとっています
各ロボアドバイザーサービスの詳細はそれぞれのページをご確認ください。
今回は、ここまで~。最後まで読んでいただいた方、ありがとうございます。
参考文献
WealthNavi(ウェルスナビ)・FOLIO ROB PRO・SUSTEN(サステン)、SBI証券、各社ホームページ
日本株ファンドの実質信託報酬(中央値) 2017年3月末
https://www.am.mufg.jp/text/oshirase_170522.pdf
契約資産状況(最新版)(2022年6月末現在) ラップ業務https://www.jiaa.or.jp/toukei/pdf/r/202206wrap.pdf